河口域
From Beachapedia
河口域は、一つまたは複数の河川や水路が流れ込んでいて、外洋へ自由につながっている部分的に閉鎖的な沿岸水域である。河口域は、河川環境と海洋環境の中間にある移行区域で、潮汐、波浪、海水の流入などの海洋環境の影響と、淡水と堆積物の流入などの河川環境の影響の両方をうける。海水と淡水の両方が流入するため、水流と堆積物の両方に高い割合で栄養素が含まれていて、河口域は世界で最も生産的な自然の生息地となっている。
河口域には、いろいろな形や大きさがあり、湾、ラグーン、港湾、入り江、海峡といろいろな名前で呼ばれている。河口域の保護された水域には、部分的に淡水と海水が混ざり合った水を好んで生息する、無数の植物や動物が住んでいる。その中には、カブトガニ、ミサゴ、マナティー、マングローブ、海草などが含まれている。ホタテ、エビ、鮭など、何百種の魚介類は、一生、または、ある時期を河口域ですごしている。河口域には、汚れや汚染を除去することで水質を保護する働きがある。さらに、河口域とその周囲の土地は、居住地になったり、人々が、セーリング、魚釣り、水泳、鳥の観察を楽しむ場所になったりしている。その結果、河口域は、沿岸地域社会の中心となっていることが多い。